ムーミン谷のすい星事件

最近洗濯機のCMで綾野剛さんが
ムーミンの登場人物である
スナフキンの名言を朗読してますね。
素敵なお姿に眼福です。
いとうつくし。

すこし前に長男が
今図書室のムーミンの本読んでるよと
言ったのをきっかけに
小さい頃に起きたエピソードを
思い出しました。

保育園の本棚の前から
放っておけば1日動かないような子で
棚が倒れてしまったら
必ずや下敷きになるんじゃないかと
先生は見つけてくれるのかと
心配したほどの本の虫なんです。

家でも読みます。
寝る前も読みます。
2・3回は繰り返したでしょうか
一度では足りず
「おしまい。」の後に囁かれる
魔の「もう1回」コールに
無表情になりながらも応えていたわけで。

三びきのやぎのガラガラドン
(最後らへんに出てくるでんがくざしや
こっぱみじんで爆笑する闇の深さ)
ムーミン谷のすい星・大こう水は
幾度となく読まされました。

当時次男が生まれて日々日々
寝不足の母としては
さらっと読めるものを是非にと思うのですが
選ぶ本が長いんじゃ…

ページを分けてまた明日作戦を
繰り返すことに成功し
なんとか発生する
【二人同時寝かしつけミッション】を
遂行しておりました。

いつも通り
ムーミン谷のすい星を読み終え
次男を寝かせるから
ちょっとまっててねと背中を向けていると
背後でぶつぶつと何か呟いています。

「うちゅうのくらやみで、大きなこわい星が、ちきゅうをねらっておる。つまり、ちきゅうはもうじきほろびるんじゃ。」
暗闇の中、天井を見つめて…

怖っ。
予言?予言なの?

よくよく聞いていると
続きはまた明日ねと言った
その後を暗唱していたのです。
どっちにしても怖っ。

スナフキンのような
気ままさをそのままに
変わらずこの本を
大事にしています。

当時の彼は
ムーミン谷の住人だったんですね。
本はともだちってほんとかも。







きくかわ

水と空間の町の 小さな製造所でつくるサンドイッチ

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