14歳のディスタンス

小さい頃から1人で過ごすのが好きで
興味があるものを見つけると
お構いなしに消える。

授業参観などにいくと
○○くんがいませんとよく言われました。

休日に同級生と遊ぶ姿は
ほとんど見たことがない。

母親として心配という感情よりも
他のお子さんたちが
楽しそうに友達と過ごす姿が
とても羨ましかった。

あることがきっかけで
彼にフツウの男の子像を求めている
自分に気がついた。

フツウって何。

その言葉に自分が一番苦しんだはずなのに
自ら押し付けるところだった。
危ない。危うい。

君は君はだよ
そのままでいいんだよと
誰かに言ってほしかったのは
紛れもなく同じ14歳の頃の私だ。

彼には彼の人生があって
自分の特性と手をつないで
もしくは肩に乗せて歩くしかない。

嘆いても叫んでも何も変わらないし
根っこはそのままに
少しずつ更新していくのだろう。

私が出来ることと言えば
ペコパ松陰寺さんに負けるまじと
誰よりもポジティブに彼を
肯定することくらい。

時を戻そう。

理屈ばかりだからコンタクト入んないんだよ。
実践あるのみ!と騒ぐ母にも負けず
忙しい朝
真面目に鏡とコンタクトと向き合う
そんな人。

いつか好きな植物の話を
朝まで語り合える人に
出逢えることをただ願っている。





きくかわ

水と空間の町の 小さな製造所でつくるサンドイッチ

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